特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
本の好みって親の影響がかなり大きいと思うんですよ。
なぜこんなことを初めに言ったかというと、僕の青春のバイブルは母親が大好きな本だからです。
僕は中学生の頃に1日1冊か、それ以上くらい読むほど読書に没頭していた時期がありました。
ちゃんとした本を読み始めてすぐなので好きなジャンルもまだわからなかった僕に、母親が手渡してくれたのがこの本でした。
失礼な話ですがやたらふざけた表紙の本だなあ、と思いちょっとだけ馬鹿にしていました。
しかし僕は生まれて初めて、活字の本を読んで声を上げて笑いました。ケラケラ笑いながら夢中になって読みました。
タイトルがかなり前衛的でどういった内容の本かというのがわかりづらいのでざっくりと説明をしたいのですが、ざっくり言えばタイトルの通りです。
もう少し刻んで説明すると、作者の椎名誠とその友人のイラストレーター、弁護士、編集者、小学生、弟などなどの作者に関わる人たちが離島に行ってわいわいする、という話です。
ちなみに、ノンフィクションです。
僕がこの本を中学生の時に読んでいて良かったな、と思うポイントとして若干のサバイバル要素が有ることなんですよ。
サバイバル、わくわくしません?たとえそれが調理器具やビールやテントを持って行っている男のみ数名だとしても、わくわくしません?
サバイバルに一番憧れる時期って中学生だと思うんですよ。100円ショップでスズランテープも満足に切れないようなナイフを買って研いだりしませんでした?僕はしました。
サバイバルしたくてサバイバルしたくてたまらない年、ロビンソン漂流記や十五少年漂流記を寝る間も惜しんで何度も何度も読んだ年。
そんな年にちょっと現実的なサバイバルなんて燃えるに決まっているじゃないですか。
いかがでしょうか。とりあえずはこの本への愛が伝わればそれで良いです。
しかしできれば手に取って読んでみてください。多分、皆さんが読んできたどのサバイバル小説よりも笑えます。
- 作者: 椎名誠
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2014/10/25
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る