昔やっていたコレクション「ペットボトルの蓋」について
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1975/11/01
- メディア: コミック
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皆さんはドラえもんという漫画作品をご存知でしょうか。日本を代表する漫画作品だと勝手に思っていますが多分そうでしょう。子供から大人まで誰でも楽しむことが出来る青狸漫画ですね。この漫画に魅了される人は国内外問わず多く、僕もそのうちのひとりです。
さて、ドラえもん9巻に僕のお気に入りの話が載っています。その話の名前は「王かんコレクション」。スネ夫に切手コレクションを自慢され、羨ましがったのび太がなにかコレクションをしたいとぼやいたところ、のび太がなんとなく集めていた王冠をドラえもんが発掘、ドラえもんの秘密道具で王冠を全国的に流行らせる話です。
この話を初めて読んだ小学3年生の頃の無趣味だった僕もこの「のび太のなにかコレクションをしたい欲」に非常に共感し、僕も何かしらこういったものを集めたい、と思いました。が、時は平成、王冠を用いている飲み物で手に入りやすいものはコカ・コーラのみ。王冠は金属製なので手に持った際の重量感やジャラジャラ感は非常に好きなのですがコレクションがコカ・コーラの王冠をひたすら集めるってのは少し味気ない、どうしよう・・・と考えた結果、
ペットボトルの蓋を集め始めました。
今でも覚えています、「僕今日からペットボトルのフタ集めるから」と言った時の母親の素っ頓狂な顔。確か最初に集めたのは「お~いお茶」の蓋でした。ちょうど飲んでいたんですよね。
- 出版社/メーカー: 伊藤園
- 発売日: 2014/05/12
- メディア: 食品&飲料
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こういうちらっと読んだ漫画に影響された趣味って基本的に長続きしないじゃないですか。長くても2週間ぐらいじゃないですか。僕、完全に無趣味でハマるものがなかったため4年ほどその趣味は続きました。中1まで僕はペットボトルの蓋を集め続けていました。思い返せばなんとなくいじめられた原因がわかった気がします。
4年も集めていると自ずと増えるもので、僕の所持していたペットボトルの蓋はおおよそ120種類にも及びました。当時の僕は「蓋をきれいにとる」ことにも深い深いこだわりを持ち、飲み物を買ってペットボトルの蓋を開けたら一気飲みしてフタを汚さないようにしていました。洗えば解決なので完全に謎ですね。
さて、時は1年ほど経ち僕は中学2年生。ペットボトルの蓋に興味を失い、刃物に興味を持ち始め100円ショップでやっすいアーミーナイフを紙やすりで研ぐ日々が続きました。120種類にも及ぶペットボトルのフタは中学生の頃から急に好きになったうなぎパイの箱に乱雑に詰め込まれ、押入れの奥深くに眠っていました。僕も「そろそろこのゴミなんとかしないとなあ」と思いつつ日々を過ごしていました。
ここで僕のコレクションたちに転機が訪れました。学校でペットボトルの蓋を集める運動が始まったのです。これはちょうどいいと思い、僕はビニール袋いっぱいに今までの思い出を詰め込み、ペットボトルの蓋回収箱に全てぶち込みました。あのあと、一度でも僕の思い出が誰かの役に立ったと思うと嬉しいですね。ではまた。