今週のお題「読書の夏」
夏といえばホラー、ホラーといえばやっぱりお化け、と、いうことでお子様とも楽しめるホラーなのかどうかは全くわかりませんが僕の大好きな「お化けが主人公」な本をひとつ紹介したいと思います。ザックリ説明すると
ひょんなことからてんぷらを作っているうさぎ(二足歩行可能)のもとに忍び寄る霊・・・うさぎ(高知能)は自分が作った天ぷらが減っていることに気がついてしまう・・・そのことに気がついたようで気が付いていないうさぎはとある行動に出る・・・!高知能うさぎの定番サスペンスホラー、うさぎの運命や如何に!?
全力で話を盛りました。別に小さい子供に読み聞かせてもトラウマとなって2ちゃんの「子供の頃のトラウマを語るスレ」とかで名前が出るような作品ではありません。「おばけのてんぷら」という可愛らしい可愛らしい絵本です。
- 作者: せなけいこ
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 1976/11
- メディア: 単行本
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僕が子供時代なんどもなんども読み返したという絵本で今読んでもちぎり絵っぽい絵が可愛らしく文章も綺麗で子供が読んで楽しい、大人が読んで楽しいでかなり良い絵本だと思います。終盤で出てくるお化けが入っていてお化けが抜け出した結果何も入っていないてんぷら、幼少期はかなり食べたいと思っていました。夢をぶち壊しますが要は天かすですね。
ここからはネタバレ要素がありますが多分小さい頃に皆読んでると思うので安心して読みすすめていってくださいね。読んだことがない場合でも今読んだことがないって場合は多分ここからは読む機会が無に等しいと思うので諦めて読んでみてください。
物語中盤でうさぎ(今更ですがメガネをかけている設定)が自分のメガネを誤って天ぷらにしだすんですよ。ちぎり絵調の絵柄と可愛らしい文章でカバーされていますがよくよく考えるとかなりヤバくないですか?いくら目が悪かろうとメガネを天ぷらにしだすのっていくら物語で必要な件だとは言えかなりのヤバさがありますよね。でも僕はその場面がこの絵本の中で一番好きです。
で、メガネを誤って天ぷらにしてしまったうさぎはなんとお化けを天ぷらにしだすんです。拷問以外のなにものでもありませんよね。で、ここ以外でもそれをほのめかすことは書いてあるのですがうさぎにはお化けが見えているんですよ。この事実がかなりヤバいと思うのは僕だけでしょうか。
あと、おばけを天ぷらにするときのセリフが地味にツボです。
おや、なんだろう!ぴょんぴょんはねてるわ。いやにいきのいいやさいね。まあ、いいやこれもあげましょう。
あまりにも思い切り良すぎますよね。
はい。いかがでしょうか。個人的に思い入れのある絵本でしたがもう数年くらい読んでなかったのでこの記事のために読み直してみるとなかなか面白く、ツッコミどころもありながら普段は目にしないようなレベルで優しく可愛らしい文章と可愛らしい絵で心が癒された感じがします。みなさんも絵本、読み直してみてはいかがでしょうか。ではまた。