HaLuKaの日記

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小学生6年生の春、僕はマムシを踏みました。

お題「修学旅行」


僕は千葉市で生まれ育ったのですが、一部の小学校だと6年生になると「農山村留学」なるものをやらされます。他のところでもやるのでしょうか。

名前のとおり農山村に行って、田舎らしいことをします。例えば、火起こし器で火を起こしてご飯を炊いたり、山まで行って筍を取ったり、ログハウスに泊まったり。最後のが田舎らしいのかといわれると多分そうではないですが、非常に楽しかったのを覚えています。

修学旅行に近いですね。

3泊4日だったと思う(覚えてない)のですが、確か2日目に山に筍を取りに行ったんですよ。山に行く前に農山村の一番偉い人に話をされるんですが、そこで注意を受けました。

偉い人いわく「山は楽しいけど危ないよ、あまり出ないかもしれないけどマムシがいたりするし、ヤマカガシもいる。なんなら蜂もいる。十分に気をつけてね。」

あかん、あかん、やばい、やばい

あかん、あかん、やばい、やばい

マムシとヤマカガシが毒蛇だということも説明されました。その場にいた小学6年生全員が震えていたのではないでしょうか。マムシに噛まれたらどうしよう、ヤマカガシに出会ったらどうしよう、死にたくねえよう、と皆が皆思っていました。多分。

しかし山に行くと先程までの雰囲気を吹き飛ばすほどに楽しく、皆は先ほどのムードから一変、大盛り上がりでした。僕も例に漏れずその一人で、6年生から出来始めた友達らとわいわいはしゃいでいました。

はしゃいだ小学生がすることとは何か?そう、奇行です。僕がした奇行は「そこそこ急な山の斜面を全力で突っ走る」ということ。ソニックかよ。山の斜面を突っ走っている僕は最高に輝いていたし、最高に楽しかったです。

足元に奇妙な感覚がするまでは。

それまでは山らしく葉を踏みしめる感覚と、笹を踏みしめる感覚の2種類だったのですが急に硬い、でも硬いながらも動物特有のやわらかさのある感覚がしました。落ち葉がそこそこ積もっていたので石は顔を出さず、それまで硬い感覚は一切なかったので不安になり足元を見ると、そこにはマムシがいました。

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僕は確かに“それ”と目が合いました。それの黒い綺麗な目は「何踏んでんだよ」と僕に訴えているように感じました。実際踏んでいますからね。瞬間的に「やべえ」と察した僕は走って逃げようとしましたが、恐怖で足がすくんでいる僕は両足をまともに動かすことができませんでした。しかし心は走り出していたのです。結果的に僕は片足だけを強く踏み込んだせいで、バランスを崩して山の斜面から盛大に転落しました。

急に山から落下してきた生徒を目の当たりにし、困惑と驚愕の感情が入り混じっている先生に事の顛末を話した僕は、それ以降はしゃいでも山の斜面を突っ走りはしませんでした。


その後ちゃんと筍は取れたし、大きな怪我もなかったのですが、農山村留学での僕の一番の思い出は確実にマムシです。僕が踏んだことが原因で死んでいなければ良いのですが、自分から踏んでおいてそれはエゴイスティックでしょうか。ではまた。

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