前回のあらすじ
ようやく移動以外のことができた一同。僕らの行先は水族館のアクアマリンふくしま。
全体的に非常に綺麗で目を引く展示に素直に感動したあと、
フェネックを見て素直に癒され、
海鮮に素直に舌鼓を打ちました。
僕たちの次のステージは三崎公園。海の見えるデカ目の公園ということ以外のあらゆる情報がないですが、まあなんとかなるでしょう。
さて、三崎公園を行き先に決めた理由のひとつはアクアマリンふくしまから近いからで、だいたい車で10分弱で到着するというのが理由です。
「あっこれじゃない?」
「あれがイキりタワーか」
「いわきタワーでは?」
そう、福島県いわき市にある三崎公園には、いわきタワーという名の60mほどの高さを誇る展望台があるのです。これが僕たちが三崎公園を行き先に決めたもうひとつの理由です。
それというのも、
「やっぱ海行きたいよな」
「高いとこ行きゃわかんじゃないの」
という流れがあったからです。携帯をみりゃ一瞬でわかりますけど、旅なので効率より思い出なのです。
入館のためチケットを買った僕たちはエレベーターに乗り込みました。しかし・・・
「7人はきついな」
「・・・俺たちは階段で行くわ」
「ええ!?」
ヒュウガは異常に体力があるのと自己犠牲精神がすごいので60mの展望台を走って登りました。258は巻き込まれています。
しばらくするとエレベーターが最上階に着いたので、僕たち五人がさらに上にある展望台に向かったところ、後ろから尋常じゃなく疲れている人の声が聞こえてきました。
「ハアッ・・・ハァッ・・・」
「・・・・・・」
「ゲラゲラ」
「人が走るようにできてねえよこの高さ・・・」
「そりゃそうだろうよ」
体力オバケのヒュウガがこんな風になってるのを見たのはみんな初めてだったので、彼が落ち着くまで少し待ったあと展望台から外を眺めました。
「おお・・・!」
さすがいわきが誇る展望台、三崎公園といわき市全体を一望できる眺めは最高でした。
「おお景色いいなー風強いけど」
「今気づいたけど海めっちゃ近いなー風強いし」
当初の目的の一つである海はめちゃくちゃに近く、次の行き先もトントン拍子に決まりました。
みんなでVOXYに乗り込みCDの続きを流そうとした際、ゆのがふと別の曲を流し始めました。
「ちょっと音楽流していい?」
今 目の前に広がる空 果てが見えなくて
「やっべ」
どこまでも行こう まっすぐに行こう 行く先はまだ見えないけれど
「やばい」
走り抜けたらカンパイをしようよ 弾けろ!青い風
「超いい~」
この曲は「ラムネ色青春」という曲で、アイマスの映画で主人公たちが強化合宿で福井の某所に行った際に流れた劇中歌です。
爽やかで青春感と旅行感が有り、かつみんなが知っている曲なので異常に盛り上がり、この曲はこの旅のテーマソングとなりました。
「海の近くでラムネ飲まない?」
「最高~」
そんなわけでラムネを購入した僕らは海へと車を走らせました。
「俺達ほぼ765プロ(アイマスの主人公が所属する会社の通称)じゃん」
「そんじゃラムネ色しようぜ」
「かんぱーい!」
「・・・手べったべたなんだけど」
「ハンドル握りたくねえなあ」
「なんで振ったの?」
ゆのがたまたま持っていたデオドラントシートで手を拭いた僕らは、ひとまず旅館に向かいました。
・・・みんな疲れ果てて運転手のマノスしか起きていない状態が1時間続き、気がついたら4時で旅館にもついていました。
チェックアウトを済ました僕たちは部屋に行き、浴衣に着替えました。ちなみに僕のカメラの充電が切れたため、旅館の写真はこれしかありません。
「超広い!」
「十何畳あるんだろ」
「いっつも6畳の俺の家に8人とかで泊まるからなおさら広く感じるな」
ひとまず落ち着くために僕たちは温泉に入りました。そう、僕たちが泊まったのは温泉旅館なのです。
温泉好きなゆのの両親のおすすめということもあり、みんな温泉も非常に楽しみにしていました。
さて、肝心な温泉ですが・・・
「最高最高最高」
「温泉の良さ初めてわかったかもしんない」
「昼の4時から露天風呂の背徳感やばいな」
「飽きた」
「早くない?」
温泉につかり疲れをとった僕たちは部屋に戻り、それぞれのくつろぎ方をしたあとに1時間ほど仮眠をとりました。
6時に起きた僕らは、夜をより楽しく過ごすためのお菓子と飲み物を買出しに行ったあとだらだらし、9時頃に夕飯を食べに行くことにしたのですが・・・
「おいやべえぞ!」
「何さ」
「軒並み閉まってる!!!」
・・・飯屋が軒並みしまっている、考えうる限り最悪の状態で僕たちはどこで夕飯を取るのか。後編なのにこの記事で一日目がとうとう終わらなかったけどどうするのか。
それは次の記事で明らかになります、次回「一日目まだ終わらんよ編」でお会いしましょう。
ではまた。